コロナway
2022年8月。
第7波まっしぐらな中、コロナってしまいました。
関係各位には本当に申し訳なく
多大なご迷惑おかけして申し訳有りません。
気をつけていたはずが緩んでしまったのか
最近の飲みすぎ、運動不足による免疫の低下が仇となったのか反省する点はいくつも思いつきます。
まあかかってしまったものは仕方ないので、
あまりない経験としてその日その日で日記を残そうと思いました。
現在の感染爆発の状況下、感染からリアルな療養中の様子と国を憂う自分、しょうもない愚痴をエビデンスとして会社の公式サイトに堂々と残したいと思います。
七コロナ八ロキソニンのつならないコロナWayを、綴ります。
是非Red Hot Chili Peppers[Give it away]を聞きながら読んでください。
コロナWayコロナWay NOW!
※この文章は全て個人の見解です。誰かに何らかの意見があったり偏見を生んだりを目的としていません。ただの個人的な日記です。
2022/8/6 0日目
午前中 会社のある人物から連絡が入る。
「コロナの陽性になった」と
前日の金曜日、ぼくも出社していたがそれほど接触しておらず、
すぐに外出したのでこのときは、その後事務所にいた他のスタッフの感染だけを心配していた。
その日の午後はいつものように海に行き、お酒を飲みながらヘトヘトになるまで遊んだ。
2022/8/7 1日目
6：30 朝から気だるい。頭痛がして頭を上げるのが重い。
前日コロナ陽性の連絡を受けていたことが頭をよぎる。
ただこの程度なら重めの二日酔いの方がはるかにしんどいことを知っていたので当時のぼくはそれほど気にならなかった。
念の為体温を測ってみると
36.8℃。
熱が無いことに安心し、予定通り外出の準備にかかる。
午前中に運転するも頭痛で注意力散漫になっていく自分に気付き、嫁さんに変わってもらう。
これはもしや自分もコロナかと思い、PCR検査を受けようとネット検索。
今年２月に無料PCR検査場で何度も検査を受けていたので同じようにしようと考えたが、明石市におけるPCR検査場が激減していた。
どうにか検査してまずは判断したかったのだが、日曜日により病院も閉まっていて取り付くシマがない。
とにかく抗原検査キットだと思い、帰路にある大きめの薬局に全て立寄った。
キリン堂、ウェルシア、スギ薬局・・。どこも完売。
11:30 方方に電話し、どうにか抗原検査キットを販売しているらしいところを見つけ、電話してみたら「在庫あります」とのこと。よっしゃと車を走らせた。
12:30 現地到着。閉店している。嘘やろ。再度電話する。
他店舗に繋がり、本日は午前中のみですと告げられる。まさかの事実に愕然とする。
ゆうてくれやと。
項を垂れて帰宅後、体温を測ってみる。
38.7℃。
熱あるやんけ。
とりあえずメシやとカレーを頬張る。食欲はなくならない。
およそ数十年、自分の体温をまともな意味で計っていなかったのでまず熱があることに驚く。
これは確定やなと。
そもそも１０年以上風邪を引いてないが熱でたとなると20年記憶にない。
最後の記憶は10代のときの食中毒の時ぐらいだろうか、
バイト初日にお腹の調子が悪いので隣の病院にいったら食中毒だと言われた。
その時病院で計られた熱が39℃かぐらいあった気がする。
その場で注射と点滴を打ってバイト先に戻り、「食中毒かい」と笑われた記憶がある。
そんな自分に原因不明の熱が出たことで、ああコロナだと内心確定する。
こんなときこそ思考を前に進めよう。
まずコロナであることを前提に家族にこれからうつさないことを考え、常時マスク、手洗い、アルコールを徹底する。
寝起きする部屋は換気を保ち、できるだけ子どもが入ってこないように心がけよう。
その後、こどもらと約束してた海に連れて行ったりができないことから、ビニールプールを準備する。
ビニールプールを広げ、空気入れてとしていると意識を失いそうになり嫁さんに止められる。
「え、やばいやん」
思ってた以上に体に異変があったので一旦仮眠を取ることにする。
昼寝すること自体めったにないのに、体がそれを求めてたのか一瞬で眠りにつく。
およそ１時間仮眠すると結構動けるようになる。
頭が動き出したのでとにかく嫁さんに買ってきてもらったロキソニンをのみ、横になる。
更に１時間ほどすると熱が下がり、すっかり元気になる。
さっきまでは何やったんやぐらいに。
36.8℃
2:00 昼寝しすぎたので案の定一切眠気がこず、そこからはセルフ軟禁している子供部屋で動画を見たり本読んだりと久々のシラフな夜を悠々自適に過ごし、床についた。
2022/8/8 2日目
5:00 目覚めた理由はわからないが、長年１週間の睡眠時間を決めているぼくは、たとえ病で昼寝しても結局1日のトータル睡眠時間を変えられないみたいだ。
今朝の体調：37.4℃ 微熱/たまーに咳出る/激しく動くと頭痛がする
回復度：50%
朝から頭は動いている。よし、仕事には影響なさそうだ。
今日は大事なプレゼン資料の最終提出日。
クリエイティブなことを考えるとき、頭痛はかなり邪魔なことに昨日気がついたのでホッとした。
念の為昨夜お世話になったロキソニンを摂取する。
本日の予定を立てる。
・プレゼン資料を完成させる
・発熱外来を受診する
・PCR検査する
・とにかくこの盆休み前の３日間をリスケする
仕事とコロナの予定を明確にして早朝から動き出す。
昨日１日何もできず、怠惰な日を送ってしまった自分を恥じ、とにかくできることから取り組む
今日の予定を円滑にすすめるため大量の返信を滞らせたメールを返し、
バンタン生からの問い合わせも少しづつ返していく。
8:00 概ね雑務を終えたところで本日の予定にかかる。
殆どの病院は9時からの受付みたいなのでそれまではプレゼン資料のブラッシュアップに取り組む。
8:55 ニュースでも病院が混んでいることを見ていたのですぐに電話できるようスタンバイ。
9:00 ちょうどに連絡を開始した。大きな病院は集中するかと思い、とにかく１番近い小さめ病院に狙いを絞り、電話する。話し中。次の病院に電話する。話し中。次、コール音は鳴るが誰も取らず。。次、同様・・・
こんなことを40分繰り返し、やっとある病院がつながった。やっとかと思い、発熱外来を受けたい旨を伝えると、「現在職員がコロナ陽性や濃厚接触になり発熱外来を中止してます」とのこと。
それからいくつかの病院に当たるも同様の返答か、「予約でいっぱいです。新規受付は29日以降になります」とのこと。もう治ってるわ！
「医療崩壊やん。。」
オレやからいいとしよう。オレにはロキソニンがある。
子どもや嫁さんがホンマにやばい病気になってたらと思うと正直ゾッとした。
10:00 スタッフにことの状況を説明。
まさかの代表２人がコロナという大失態に申し訳なく、世話をかけるスタッフが今の所元気そうで良かった。
感染していないことを切に願う。
11:00 ラチがあかないので違うアプローチで問い合わせる。
外来は諦め、まずは検査だと思いPCR検査場や検査を行っている病院に問い合わせる。
「症状が出ている人、濃厚接触者は検査できません」とのこと。
じゃあどおしたらいいねん!と聞くと、「発熱外来を受診して医師の判断を聞いてください」とのこと。
堂々巡りである。
マスク外して普通に受付座って咳き込んだろかと思ったほどムカついた。
おそらく病院側も同じような問い合わせに飽き飽きしていたのだろう。それはわかる。
ぼくははその場で収まったが、世の中ムカついてコロナテロする人間もいるのではないか？
悪ノリで食事に指突っ込んで動画撮影するような時代だ。そこは慎重にした方がいい。
今度は保健所に連絡する。同じことを言われる。病院いけと。こちらからすると行かせろ。検査させろである。
とりあえず最後に言われたのが「自分で検査キット購入して検査するか、発熱外来は明日もチャレンジしてください」とのこと。もうやめてしまえ保健所よ。その程度の返答能力で行政が、保健所が逼迫だのと仕事しているふりだけで満足するな。
何の解決もしない電話の応酬で朝からおよそ2時間費やしている。無駄すぎる。
昨日の怠惰な時間と合わせても半日近い人生でなんの足しにもならない時間を過ごしている。
何より1番ムカついたのが「まずはかかりつけ医に相談してください」だ。
健康まっしぐらの人に『かかりつけ医』などいるはずがない。病気での通院など10年以上前のことだ。
アメリカのようにかかりつけ医が制度化されているならまだわかる。
だが今の日本において『かかりつけ医』とは明らかに医者にかからなければ生きられない「ほぼ高齢者専用」の言葉だ。
国民をなんとか病院に行かせず、医療費を浮かせたい日本の思惑と、健康者への『かかりつけ医に相談ください』は、大きな矛盾があることになぜ気づかないのだ。
そうしたことにも何の罪悪感もなく、健康/高納税優良者を一見さんお断りであしらうこの国に未来は無いと思った。
この国は、健康な現役から搾取し不健康な高齢者に優しい。
むしろはっきり言ってくれたほうが楽なのにはぐらかす大人たちは嫌いだ。
は！なぜか国への悪態になってしまっている。。熱のせい、コロナのせい。。
12:00 とにかく今はハッキリさせることを優先させようと昨日在庫があったという薬局に向かい、抗原検査キットを買いに行く。
薬局には「無料PCR検査」と書いてあった。
「これできますか？」と尋ねると
「症状ありますか？」と聞かれ
「熱が少し」と答えると
「外でお待ち下さい」と言われ、
炎天下の日向で「症状がある人は検査キット¥1,760になります。」と言われる。
「じゃあこっちは何のためにあるんですか？」と聞くと会社や帰省、旅行などのために陰性証明の取得や健康に不安を感じる人用だそう。どうしてもPCR検査したかったら医師の診断のもとか自費で¥30,000程度でできるところもあるとのこと。
おかしないか？なぜ症状が出ている人が病院に行けず実費払って抗原検査して、遊びに行きたい人が無料でより精度の高いPCR検査なんやと。
国は今、新型コロナウイルスの2類扱いを変更しようと議論している。が、今は2類だ。これは検査や治療に関する費用は国が補填してくれることを意味する。だから隔離だなんだもまかり通る。
しかし今、2類の恩恵はゼロである。
そもそもぼくの根底的な昭和主導の考え方は
「病気になったやつが悪い。」「自己責任なので自分でなんとかせえ」なので
費用がかかることも医療崩壊している病院に何もしらずひたすら電話することもしょうがないと思う。
ただこの状況は多くの同じ状況下にある人にとっては5類以下だ。
もはや隔離だなんだの制約が無いほうがよっぽどありがたい。
早々に5類にしてくれるよう切に願う
しかし『遊びに行く』や『なんとなく不安』というわけのわからん理由でひたすらPCR検査を受けまくる高齢者に、いつまで国は金をばらまいているのか。
過去にぼくや家族が受けたPCR検査は子どもの保育園内で陽性者が出たことにより、本人と家族はPCR検査を受けるよう保育園から依頼があったからだ。決して私利私欲ではない。
検査業者ばかりが潤うこの状況はもういい。
日本の一度やったことを取り下げられないゴリ保守はもうやめよう。
何か行動をおこさないと何も変わらない。
何もしないことに失敗も成功も無い。
勘違いを生みたくないが、おれは高齢者を敬う気持ちは強くあり、まだまだ必要な存在だとも思う。
何言ってるかわからない程度の声でボソボソ目を見ずに話す若者。
それを個性だと話をひん曲げるやつ。
コミュニケーションの取り方は「個性」だがコミュニケーションが取れないのは「弧性」である。
全と個の概念を理解もせず、個性だと口だけで発する薄っぺらい感覚に辟易する。
ぼくも含め、もはや若者に注意できるやつもいなければ、する気も起こらない今日このごろ、高齢者は元気だ。
活発に若者と交友しようとするし、地域のことも高齢者がいなければ回らないし、そのリーダーシップや周りを巻き込みながら物事をすすめる推進力は現代の若者には欠如しているところだ。真ん中の世代として実感している。
だが明らかに高齢者専用の今の仕組みには全くしっくりこない。先の短い命を大切に大切に医療費を積み上げ、先々細ることが確定しているこどもの将来に月1万円の補助でやってやっている気になっていることが腹が立つのだ。一体高齢者一人に月いくら散財しているか理解して欲しい。
子どもに投資しなかったつけが現代の自分のことしか考えない連中を生んだのだ。
関係ないのだが、もはや韓国にも抜かされる日本の経済事情を見て見ぬ振りしている政府にも国民にも、国会出席もままならんわけわからん下品まるだしなおっさんに投票したネットの住人にも怒りが湧いてきた。（とばっちり）
しまった。むかつきすぎて熱がアガる。。
何かを起こすことはできても何かを変えることがこの国はとても苦手だ。
というかその能力がそもそも備わっていない気がする。
良く捉えると仏教的な慈悲の考え方。慈しみの精神からくるものなのかもしれない。
悪く言うと保守すぎる。ゴリ保守すぎる。
日本という衆を個人として捉えると、もう日本は年を取りすぎて身動きが取れないのではないかと危惧する。伝統だ文化だが年を取りすぎて枷が多すぎる。
まずは元号を正式書類からなくせ。
どれだけややこしいか公務員はわかっていない。
怒りで脱線しまくり沸々したところで熱が出た。
愚痴が止まらない。普段蓋をしている淀んだ考えが、病とともに増幅する。
38.7℃。
ロキソニンロキソニン。
12:30 検査キットを手にしたおれは使い方動画をチェックする。
まず飛び込んできたのが「イヨーーー！」からの坂東玉三郎と亀三郎が鹿威しでオープニングを飾る。
いらん。
バカにしている。
これの検査をする人は通常の状態ではないのだ。
エンタメはあくまで娯楽であってこんなときに作者の個人的趣味をぶち込まれた日にゃ悪化する。
想像力の欠如と品の無さに吐きそうになる。
いかんまた怒りが・・
とにかくこの動画、わかりにくいし要所要所の歌舞伎のエッセンスがかなり邪魔。
俳優や著名人をキャスティングするに当たり、いくらぐらい掛かるのかある程度わかる。
あきらかに予算をかけ過ぎである。
無意味な演出。無意味な視差効果など、地方CMバリの予算で感染者を馬鹿にした作りに予算がおりていることが何より怖い。
この責任者、関係者だけは満足してるんでしょうねと辟易した。
それにしてもなぜ坂東玉三郎がこの仕事を受けたのか。
品位ある歌舞伎を見事に下げてくれたこの動画制作責任者が、実は歌舞伎界に一石を投じたいリベンジ的な思想があったらと思うとうっすら寒気すら感じる。実際に寒気はある。
まあこれはこれでいい反面教師に捉えよう。
気を取り直して紙の説明書で検査開始。
15分程度で結果が出るらしい。
開始1分で陽性反応が出ていた。
陽性反応が出た人は速やかに医師の診断を受けるよう説明書には記載があった。
昼ごはんは苦労もせずいつもどおりの量を食す。
食欲と性欲は無くならない。
13:00 陽性が確定したので今週の予定をリスケしまくる。
事務所引っ越しに際して盆前に色々進めなければなかったのだがそれが全て10日後に変更となってしまった。
プレゼン資料も事前の修正分他ブラッシュアップも済み、無事提出。返答を待つ。
家族には無料検査を受けてもらうよう検査場に足を運んでもらった。
結果は48時間以内だそうだ。
16:00 午後の診療でも方方電話したが、午前中と変わらないorもう本日分はいっぱいという返答ばかりだったので、いよいよ病院を諦めたおれは、なんとかセルフで療養証明書を取得しようと考え、色々調べていると「自主療養の登録」なる制度が8/5付で始まっていたという情報に当たる。
話を前に戻すと保健所からはそのような指示も提案もなかった。
とりあえずこれに登録し、晴れておれは新規感染者にエントリーできた。
願望としてエントリーしたかったわけではない。自宅療養でも入院保険がおりるという話を聞いていたので何らかの証明書が必要だっただけだ。
10日後に療養証明書が出るというわけで保険会社に問い合わせ、必要書類を取り寄せる。
仕事の連絡や相談などを返しながら今後の予定を調整する。
今回幸いだったことはお盆前に感染したことにより隔離期間をほとんど休日で消化できることだ。
1週ずれるだけでかなり影響したが、意外と仕事上の影響は少ない。
最も不幸なのはそのお盆の予定を全て白紙にしなければならないということだ。
仕事には影響せずとも遊びには直結した。人生を遊びの延長に捉えているぼくには堪えた。友人たちよ、ごめん。。
19:00 暑さも収まり体の異常も感じなかったので昨日しようと思っていた庭の草刈りを行う。
日が暮れる前に終わらせようとせっせと汗をかく。
その後ようやく代理店から連絡があり、資料の再度修正と相談などプレゼン前日ならではの話が来た。
普段なら嘘やろ今更ゆう！？みたいなことでも、
昼間に怒り狂ったぼくは反抗する気持ちも萎え、すんなり作業するようにした。
21:00 代理店のOKも出てようやく本日のタスクを完了した。
仕事のタスクはクリアしたが病院とPCR検査は代案となってしまった。
体も随分楽になって、もはや通常営業状態に感じていたが念のために熱を測る
38.9℃
上がっていた。
もはや体が熱になれて異変に気づくことすらなくなってしまったのか。
ロキソニンロキソニン。
体調のチェックのためビールをコップいっぱい飲む。
苦い。とても苦い。クラフトビールの比ではない。
味覚障害というか苦味を強烈に感じるようになった。
22:00 とにかく水分をとって寝ようとポカリをがぶ飲みする。
少し寒気を感じ、クーラーをつけず毛布をかぶる。
横になると自然と眠りについた。
2022/8/9 3日目
1:00 ナンジャコリャと飛び起きる。寝間着に着ていた服。かけていた毛布がビチョビチョになっていた。
少し汗をかいたなとかではなく誰かが洗面器程度で水かけたのではないかと思うぐらい汗をかいていた。本当に汗なのかなと思うぐらいに無臭で濡れた服と毛布を変え、再度ポカリを飲んで横になった
3:00 デジャブ。さっきと全く同じ状況に陥った。自分でもびっくりした。
ループしているとも思った。
とりあえずさっきと同様にして横になった
4:00 デジャブ。もう諦めてビチョビチョの服のままポカリだけ飲んで眠りについた。
7:00 起床。割りとよく眠れた。
前日に大量の汗をかいたからか頭はスッキリしていた。
熱を測る。
36.5℃
グッバイロキソニン。お世話になりました。
今朝の体調：喉に少し違和感がある/素早く動くと頭痛がする/熱なし/たまーに咳出る/苦味を強く感じる（ビールが飲めないのでこれが1番やっかい）
回復度：70%
さて今日の予定を立てようとデスクに座る
本日のマストは
・チラシデザインの提出
・盆明けから始まる学校の資料制作
・常駐先レポートの提出
・引っ越しの計画図作成
・請求書の発行
・ビニールプール修理
随分細かいタスクになってしまった。
体が動くので本当は釣りに行きたいところだがもう1日様子をみよう。
昨日からスルーしていたメールを返し、普段おざなりにしているドキュメントを纏め、始業までに雑務を終える。
株価をチェックする。金利の影響を気にしていたが今の所米国は順調だ。
10:00 始業から資料の制作にかかる。
現実化したオフィスの引越に心踊らせながら間取り図をトレースし、区割りを始める。
引っ越しは目標であり通過点だ。夢ではない。だから必ず成功させる必要がある。
12:00 体の調子を図るため懸垂してみる。問題ない。いつもどおり。
日曜日に予定していてできていなかったので気持ち悪さが残っている。
今週中に筋トレしよう。
突然背中に激痛が走る。背中が痛い。
「これは内臓系のやつや。」
全てをコロナのせいにするのも違うため思い返してみると、おそらく前日からのポカリのとりすぎによる糖分過多でないかと気づく。
2日で4リットルほど消費している。当然だ。何事もバランスが大事だ。
15:00 請求書の処理やレポートの提出が済む。体の調子が悪くないせいか何かと捗る。
16:00 調子も上がってきたところで念の為最後に体温を測ってみる。
37.7℃
まだあるやんけ。もはや熱があろうがなかろうが体調に変化はない。体の慣れとは怖いものだ。
もうロキソニンとはサヨナラしたのでここからは自力でなんとかする。
17:00 ひとしきり本日のタスクを終えたところで再度体温を計ってみる。
36.6℃
一体何があったんやこの1時間に。体調に変化はない。
滞りなく雑務を終わらせクライアントとも打ち合わせできたが体調に変化は感じない。
日本全体が体温という悪魔の数字に踊らされてるんじゃないかと思うほど体温計のいい加減さに吐き気がした。
37℃以上なら熱。
体調悪かったら無理しなくていい。
この魔法のコトバで現代の学生がどれほど気軽に何かをやめることができるか。学校は休む。クラブを続けられない。課題は進められない。教育にも携わっているぼくは自分の体調不良からこの国の未来を憂いてしまった。
余談だが、ぼくは植物を育てることがスキだ。
いろんなことを教えてくれるから。
植物に必要なのは「光」と「水」と「土」と「風」と「時」だと思っている。
この5つの要素でコントロールできるものは「時」を除く4つ。
面白いことは全て必要だが、どれかが少なすぎても枯れ、多すぎても枯れてしまうことだ。
これを人間に置き換えて考えるのがスキで、自分に置き換えると
「光」=コミュニケーション
「水」=お金
「土」=家族/友人
「風」=仕事
※「時」の要素は何事もすぐに結果は出ないという意味合いだ。成長には時間がかかる。
こんな感じか。
ぼくは誰かと話したり何かを一緒にやるのがスキだ。それによって人の活力を自分にも取り入れることができるのは光だ。
水は当然生活の基盤としてお金だ。必要だ。
土台となる家族がいることでそれを糧にし、日々頑張れる。土がなければ踏ん張れない。
会社は簡単ではない。いろんな障害に合いながら刺激をもらい、それに負けじと成長する。風だ。
人それぞれ異なると思うが意外とこの「風」の要素を理解していない人が多い。
風は葉を揺らし、影になる葉にもまんべんなく光を届ける役割もあるが、もっと大事なのは「刺激」だ。
植物は元来強い。地球の始まりからこの星を支える生命だ。
これを日当たりのいいだけのリビングで育てるとある程度育つが、季節や環境の変化などで一瞬で枯れてしまうことがある。
温室で育ち、外部からの刺激が少ない植物は弱いのだ。
実際芝生一つとっても、人に踏まれているところと踏まれていないところでは葉の密度も強さもぜんぜん違う。
話を戻すが、自分を温室に置くことを前提とすると体調不良では立てない。
野生に置いたとすると体調不良は栄養になる。
だが刺激が強すぎてもだめだしなさすぎてもだめだ。
人間はどのみちどこかで一人で立たなければならない。
その立ち方とその後の刺激をどう吸収するかを考えなければならない。
現在刺激に弱い大人が何十万人と引きこもりらしい。
これに関しては即刻名前を変えろ、
引きこもりでなく「引きこもらせていただいてるマン」だ
大人が親に甘えて引きこもるのは自分の意思ではなく親の意思だ。
この少子化の時代に納税できる大人が隠れて高齢者のスネをかじり、
疲れた大人が病院に行き、医療費を重ねる。
親よ、気づけ、ほとんどの悪循環は親の意思で断ち切れる。
すぐさまつまみ出せ。自力で生活するホームレスを尊ぶことから始めさせろ。
また脱線した。
とにかく自分の受けた教育とあまりに違う現代のニーズに、
マネジメントと子育て、そして教育の面で未だに自分の指針が揺れる日々である。
ただ一つわかることは
社会は野生だ。温室は自分で築くしかない。
19:00 ひとしきり本日の予定を終え比較的元気な体がウズウズしてきた。
潮汐表をチェックする。
信頼と実績の「中潮」だった。
どうしようかと思ったが今日までは我慢しようととどまり、11日の「大潮」にかけることにした。
また脱線するが大潮にいい感じに釣れた記憶がない。
時合があまりに短いために休憩しながらやるのんびりスタイルのおれには合わないのだと思う。
体温を測る
36.7℃
もう数字に惑わされるのはやめよう。これで体温計ともおさらばだ。
次のコロナで会おうぜ。
嫁さんと娘の検査結果が出た。陰性だった。ホッとした。
息子2人の結果はまだ出ない。女子供を優先してくれているのだと感謝しよう。
ここで一つ疑問が生まれる
・スタッフ全員陰性
・家族おれを除く全員陰性
→おれも陰性なんじゃない？坂東玉三郎チェックが偽陽性なんじゃないか？
体調チェックにビールを少し飲む。
昨日の苦さにビクビクしながら味見をすると、いつもよりは苦いが昨日よりもはるかに美味しく感じた。
一本飲み終えたところでいつもなら5,6本目ぐらいの酔いが急にきた。
ああ、まだ万全ではない。
念の為だが、ビールが飲みたくて飲んでいるのではなく、
かの比古清十郎が「酒をまずく感じるのは自分に原因がある」と言っていたので体調チェックに利用している。
回復したらきっと美味しく感じるはずだ。
4日目
6:00 もう完全に治っています。なんなら体がなまって逆にだるい。
もうこれは風邪の部類にした方が良い。
今朝の体調：熱なし何もなし。
回復度：90%（もうOK）
朝からせっせと筋トレをして雑に残る雑務に取り掛かる。
頭がスッキリしていているせいか昨日までの自分がかなり闇にまみれていたことに気づく。前日までの記事をさっと読み返しゾッとする。
普段から溜め込んだ膿が逆流して恐怖の渦をまいていた。
この日以降何か自分がおかしくなる感覚はなくなり、逆に元気すぎる体を狭い家の中に閉じ込めておくことにストレスを抱えたが、田舎に住んでいるため気晴らしに海で遊ぶぐらいはなんら問題なくできたし、この日からビールも少しづつ飲めるようになった。
ここ10年で一番どうしようと思った3日間と、一番つまらない盆休みを経験し、少しも自分が変わらないことにも愕然と盆明けから迷惑をかけたスタッフとともに任務に取り掛かった。
現在世界一となった第7波も急激に収まり去年も聞いたインフルエンザとのダブル流行を懸念する第8波をメディアは煽っている。
いつかこの日記を見直し、自分で自分が嫌いになるであろうその日まで、
この国が日本でい続けていますように。
マタアイマショウ。